LIOJ 35th Anniversary
「創立35周年に寄せて」
大上 寛之

創立35周年、おめでとうございます。私が卒業してからもずいぶん時間が経ったことを改めて感じる機会となりました。

LIOJは、私にとって英語の楽しさ、様々な国の文化の違いやその面白さを学ぶ貴重な体験を得る場でありました。また、私の場合は2度も英会話合宿に参加させていただきました。1度目の参加である程度の内容が分かっていたため、2度目ではゆとりを持って参加する事ができ、2度目は特に「英語を楽しむ」ことができたと思います。

私はトクセン工業(株)という金属ワイヤ製造メーカーにて技術を担当しています。製品を送り届けるユーザーは国内だけでなく海外にも及んでおり、またアメリカに子会社となる工場を有する関係で、英語とは無縁ではいられない環境です。こういった環境を考慮して、我社より多数の従業員がこのLIOJに語学研修を目的として参加してきました。私もその一人で、最初(1回目)はどのような人とどのような生活を送るのか、楽しみと不安を感じながら参加した記憶があります。

実際に入校して1番に感じたのは、「 No Japanese ! 」の辛さでした。しかし、「 No Japanese ! 」のおかげで、学習したばかりの慣用句や文章を自身の生活の中で復習することとなり、合宿中には学習内容が効率よく記憶されていきました。この効率の良さが合宿の魅力だったと思います。それ以外は快適な環境で、他社の方との交流が持てたことも貴重な経験となりました。また、カリキュラムの内容にプレゼンテーションやシュミレーションなど、ビジネスシーンに見合った状況が上手く含まれていたことも特徴的であり、社会に出て間もない私の場合には英語のみならず、ビジネス上での応対の仕方や様々な考え方等も一例として学ぶ事が出来ました。講師の先生方も親切に「日本風環境」に付き合っていただき、私も知らないうちに信頼して接していました。こういった良い先生方も特徴の1つでした。

それと、忘れる事が出来ないのは休日に行った小旅行で、他社の人と一緒に熱海の温泉や横浜の中華街に行けたことも良い思い出です。

私の場合はこの合宿に参加して、やはりTOEICの点数が伸びました。初回に参加した後の試験では、参加前と比較してある程度点数が上がったため、会社よりご褒美として再度参加する機会をいただきました。2回目に参加した後も初回ほどではありませんが点数が上がりました。こうした英語に慣れ親しみ、学習する機会としてLIOJは最良の環境だったと思います。

LIOJ卒業後は、海外に赴任した事も無く、主に英語に関する業務に従事しているわけでも有りませんでした。しかし、海外工場のアメリカ人が日本へ来た際には、自宅にて「寿司パーティー」を催し、これに招待したり、昨年は研究成果の発表を海外でも行いました。海外での研究成果発表に進んで参加しようと思ったのは、LIOJで学んだ事を活かしたいとの思いもあったので、実力試しも兼ねて決断し、実行しました。海外での学会発表では、発表のみならず技術交流会やビジネストリップの様々なシーンで積極的に英語を使うことができました。

こういった良い経験の礎を作れたのがLIOJであり、今後も英語を通じて自分の幅を広げていきたいと思います。

1997年9月/1999年2月 2週間コース受講

トクセン工業株式会社 開発部 技術開発グループ勤務


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