平成24年度(2012 年度)事業の概況
<経営環境>
世界経済は、 ユーロ危機やアメリカの財政の崖問題などを抱えながらも、世界的な金融緩和に
より軟着陸の方向に進みました。その影響も受けて中国やインドなどの成長が減速、そして東南
アジアやアフリカの可能性に注目が集まりました。
急速に進む経済のグローバル化と鳥インフルエンザや自然災害など環境保全との調和
ある発展が今世紀の最重要な課題であり、そのためには国家の枠を超えた共同体としての
取り組みが何よりも求められる時代になってきました。
近隣諸国では指導者の交代が相次ぎ、わが国では昨年12月に新政権が誕生しました。
中国や韓国、北朝鮮に誕生した新しい指導者たち、米国、ソ連に加えて日本に再登場した
経験豊富な首脳同士が、まず「信頼」という「土台」をしっかりと構築することから、戦
後の懸案(分裂国家、領土問題など)を処理し、「東アジアの平和」という夢に向かって
の前進を切に願います。
新政権の「アベノミクス」が始まって数カ月、それまでとは違う様々な変化が現れはじ
めています。金融、経済をはじめとして次々に打ち出される「失われた20年」からの脱
出策が、大震災からの復興、原発事故の収束、そして「日本の再生」に向かって“GO”
となるかどうか、今度の審判(参議院選挙)が重要となります。
本年度の事業は、「国際相互理解の増進」をはじめとして、ほぼ計画通りに進行しまし
た。各種助成・寄付金の交付も事業計画に沿って、関係団体と連絡を密にし、企画やプロ
グラムの成果向上に取り組みました。
T MRAハウスの設置経営
本部建物は、2階並びに1階の一部を引き続き(財)日本国際交流センターに賃貸
中である。本年7月末に契約が満了となり、改めて協議の結果、2年間の定期借家契
約を結んだ。
貸家事業については、ハウスAは1昨年8月末インターコンチネンタルホテルとの
契約満了により退去したため、新しいテナントを募集中である。ハウスBについては、
7 月に契約が満了となり、アルメル・カイエール氏と改めて2年の定期借家契約を締結
した。
U 公益目的事業 (講師・執筆者等敬称:略)
公1 国際相互理解の増進を図る事業
日・タイ交流事業
● 東日本震災支援プロジェクト 相馬野馬追い祭り支援プログラム
7月26日から29日までOCAタイランドからの参加者18人を加えて総勢65名
にて相馬市、南相馬市で行われた相馬野馬追い祭りの支援を行った。この地域は東日本
大震災と福島原発の事故にて、1000年以上続いた相馬野馬追い祭りの継続が難しい
状況にあった。OCAはタイ側から東日本大震災に対する支援活動が何かできないかとの
問い合わせを受けて、日タイ共同で支援のボランテア活動を行うこととした。
南相馬市の小高神社は周囲が居住禁止地域に指定されたために、住民による行列参加が
難しくなり、野馬追い祭り参加を断念していたが、OCAが行列に参加することで野馬追
い祭りに参加することができるようになった。
参加者は被災地を訪問し、相馬市役所から災害の状況と復興への取り組みにつき説明を
受けた。相馬地方は梅雨が明けて蒸し暑い天候だったが、野馬追い祭りを外から見学する
のではなく、祭りの組織の中に入って実際に参加し、日本の文化を理解するとともに汗を
流してのボランテア活動ができた。
● OCAタイランド40周年記念大会、ミヤンマーとの学生交流
OCAタイランドは1972年に第一回の訪日視察団を派遣してから今年で40周年
を迎える。40周年を記念して11月3日にバンコックのインターコンチネンタルホテ
ルにタイから80人、日本から32人の出席者を集めて記念大会を行った。大会では
チュラロンコン大学の元学長Professor Thienchay Kiranandara,Ph.D がOpening
Speechを行った。タイ政府の副首相兼大蔵大臣のKittiratt Na-Ranong 氏も出席さ
れた。氏は若い時にOCAのプログラムで来日した経験を持つ。
11月4日から5日まで日本人13人はチュラロンコン大学のKitti 教授とともにヤ
ンゴンを訪問。ヤンゴン大学他とタイ、ミヤンマー、日本の3カ国による学生交流プロ
グラムにつき協議を行った。その席でOCAは2013年3月の学生交流プログラムに
ミヤンマーの大学生2名を招待することを約束した。
● タイ、ミヤンマー大学学生交流プログラム
2013 年3 月11 日から20 日までタイチュラロンコン大学の学生他13 名とミヤンマー
のヤンゴン大学、マンダレー大学の学生2 名計15 名が日本を訪問し、埼玉大学、慶応
大学の学生と学生交流プログラムを行った。プログラムの中で1 泊2 日のホームステイ
を12 家族の皆さんにお願いして日本の一般的な家庭の生活を体験してもらった。また
日本の学生10 人とともに2 泊3 日で富士、箱根を訪問し交流を深めた。
2013 年11 月にタイ、ミヤンマーを訪問することを予定しているコモンビートのス
タッフもパーテイに参加し、ホームステイを支援することでタイ、ミヤンマーの学生と
の友情を深めることができた。
● コモンビートの活動支援
OCAの活動は1965年に米国の音楽ショウ「Up With People」(UWP)を見て刺激
を受けた若者が日本で「Sing Out 活動」を始め、1971年その若者たちがアジアと
の交流活動に乗り出したのがOff Campus Activities(OCA)の始まりであった。それ以来
OCAは米国の「UWP」との関係を大切に育ててきた。
2004年「UWP」のミュージカルの一つA Common Beat が日本で公演を開始し、
その後NPO法人コモンビートとして活動を始めて以来、OCAはコモンビートの支援
を続けてきた。2012年もコモンビートメンバーから2名を選抜して、米国の
「UWP」に派遣している。また東京都教育委員会のプログラムとして世田谷区の学校に
児童教育プログラムを提供する活動にも支援を行った。
● 海外団体への支援
財)メーコック・ファーム(タイ国)
チェンライで聖学園(東京)戸辺校長が運営する少数民族の孤児を支援する
プログラム。
助成活動
●(特活)「Sing Out Asia」 理事長 波多野 三郎
@)Japan Visit 2012 4月28日〜5月6日
・参加者 タイランド チュラロンコン大学経済学部 3名、インドネシア国立大学1名、
プルサダ大学2名、日本からは7名
・2012 年3月にインドネシアに集った若者が日本を訪問し、鎌倉、浅草などを見学、
ホームステイを経験し河口湖で1泊。主な宿泊は代々木のオリンピックセンター。
日本を訪問して、国のあり方を肌で学ぶことは、アジアの若者たちにとって大きな夢の
一つ。彼らは日本の電車やバスの時刻表を見ただけでも、文化の違いを実感する。地球
規模のリーダーをアジアと日本から生み出していくのにも、このプログラムは重要。
A) アカペラコンサートin バンコク 10月14日〜20日
・タイ バンコクにおける大学生アカペラコンサート
参加者: 早稲田大学の由緒あるアカペラサークルStreet Corner Symphony 11 名、
タイ国側からはマヒドン大学音楽院の大学生6 名のほかチュラロンコン大学の学生
15名。さらに沖縄の著名なギタリスト前濱吉郎さん、タイのシンガーソングライ
ターのアート・トムヤンとその仲間たち。
このプロジェクトには、マヒドン音楽院のアカラット副学長、フィリピンの音楽家
アテック・ハシントさんも参加した。
早稲田の学生は最初の4日間、マヒドン大学音楽院の合宿所で同音楽院の学生たち
と合宿を行い、共に歌い学んだ。1日は観光、これにはチュラロンコン大学の学生た
ちも案内役で参加。
10 月19 日には、サイアム ソサイティ音楽堂で公演を行った。
B)クロスカルチャーCamp & tour in ベトナム 2013 年3 月9 日−19 日
参加者:タイ王国チュラロンコン大学政治学部から5名、経済学部から5名、ベトナム
ハノイ国家大学東洋学部から10 名、日本からは、東京首都大学、文京大学などから
8名。引率は東京工業大学平川八尋准教授とSOA理事波多野三郎、総勢30名。
・ハノイ近郊の名勝地ニンピンでクロスカルチャー・トレーニングを行い、大型バスでベ
トナム戦争の歴史を学びながら古都フエに向かい、6日後に首都ハノイに戻った。
今回はベトナムの学生の多くが英語を話せず、東洋学部日本語学科の学生たちなの
で、ある程度日本語が通じたが、タイの学生たちとは、会話ができない状態だった。
そのため、最初の数日間、ベトナム学生と日本の学生が集団行動をとり、タイの学生と
の友好が危ぶまれる状況となった。しかし、クロスカルチャー訓練の成果と若者たちの
心意気で見事にコミュニケーションの大問題を乗り越えて親しくなった。若者たちは大
きな困難に直面し、それを乗り越えることで、人間的に大きく成長したと思う。
アジアの若者たちのネットワークを築く活動を続けます。
● 公益財団法人 日本国際交流センター 理事長 渋沢 健
「政治リーダーシップ不在の国際的影響」プロジェクト
日本における政治リーダーシップの不在は、一国のガバナンスの問題を超えて、東
アジア、国際社会への影響も大きなものとなりつつある。そこで本研究プロジェクト
では、30 代から40 代の若手研究者をメンバーとして、日米の政・官・学界の指導的
役割を果たす人物へのインタビュー、東京、ワシントン、ニューヨークでのワーク
ショップを通じて、政治リーダーシップの在り方につき、次世代からの提言を行うも
のである。
【検討テーマ】
1. 日本における統治構造と政治リーダーシップの歴史
2. 選挙制度とその可能性:参議院改革のあり方、選挙区制度改革について
3. 政党組織の変化
4. 政官関係の変容
5. メディア、政策研究機関、利益集団の役割と争点設定
6. 政治リ−ダーシップの源泉と政治家養成のあり方
7. 先進諸国における政治リーダーシップのあり方
8. 政治リーダーシップ不在の対外政策・防衛政策への影響
【研究チーム】
内田優香 フライシュマン・ヒラード・ジャパン シニアポリシーアドバイザー、元外務大臣秘書官
越智隆雄 日本の未来研究所理事長、元衆議院議員
斎藤 淳 ロゴス・エヅケーション代表、元衆議院議員
佐橋 亮 神奈川大学法学部准教授、(公財)日本国際交流センターリサーチフェロー
竹中治堅 政策研究大学院大学教授、元大蔵省事務官
細谷雄一 慶応義塾大学法学部教授
森 聡 法政大学法学部教授、元外務省事務官
James Gannon 米国法人日本国際交流センター事務局長
・米国訪問 9 月25 日〜26 日
研究チームメンバーが訪米、米国議会経験者連盟、外交問題評議会主催によるラウンド
テーブルに加えて、アジア関連政策担当者、ブルッキングス研究所のトーマス・マン、
シニアファロー、CSIS のマイケル・グリーン、マシュー・グッドマン、マイケル・シー
ファー、ジョンズ・ホプキンス大学ライシャワー・センター所長のケント・カルダー氏等
との個別会合を持った。
【 訪米メンバー:渋沢 健, 内田優香, 斎藤 淳, 佐橋 亮, 勝又英子,
James Gannon Maya Wedemeyer】
・“Japanese Domestic Political Instability and the Consequences for the
U.S.-Japan Relationship”
Tuesday, September 25, 2012 at 12:30 PM | 234 Cannon House Office Building
Panelists:
1. Jun Saito, CEO of Logos Group, former Member, House of Representatives
of Japan
2. Yuka Uchida, former Political Secretary to the Foreign Minister of Japan
3. Ryo Sahashi, Associate Professor, Kanagawa University
Hosts:
4. Mr. Jim Gannon, Japan Center for International Exchange (USA)
5. Ms. Sabine Schleidt, The Congressional Study Groups of FMC
Participants:
6. Mr. Isamu Akiyama, ITOCHU International
7. Mr. Daniel Bob, Sasakawa Peace Foundation USA
8. Mr. Seth Bloom, Senate Judiciary Committee
9. Mr. Akira Chiba, Embassy of Japan
10. Mr. Charles Cogar, Office of Rep. Mike Coffman (R-CO)
11. Ms. Paige Cottingham-Streater, Japan-US Friendship Commission
12. Ms. Victoria Cwyk, The Congressional Study Groups of FMC
13. Ms. Anne Debevoise, U.S. Department of State
14. Mr. Scott Goldstein, Office of Rep. Hank Johnson (D-GA)
15. Mr. Jeremy Haldeman, Office of Rep. Russ Carnahan (D-MO)
16. Mr. Michael Hermann, Office of Rep. Jim Langevin (D-RI)
17. Mr. Hideko Katsumata, Japan Center for International Exchange (Japan)
18. Mr. William Keough, The Bank of Tokyo-Mitsubishi UFJ, Ltd.
19. Mr. Marc Knapper, U.S. Department of State
20. Dr. Mark Manyin, Congressional Research Service
21. Mr. Joshua Massingill, Office of Rep. Virginia Foxx (R-NC)
22. Mr. Shinsuke Matsui, Embassy of Japan
23. Ms. Margaret Mihori, Japan-US Friendship Commission
24. Mr. Steven Perotta, Senate Health, Education, Labor, and Pensions
Committee
25. Mr. Ian Rinehart, Congressional Research Service
26. Mr. George Rogers, Office of Speaker John Boehner (R-OH)
27. Mr. Ken Shibusawa, Japan Center for International Exchange (Japan)
28. Mr. Andrew Loeb Shoenig, The Congressional Study Groups of FMC
29. Ms. Kristin McKenzie Smith, Office of Rep. Denny Rehberg (R-MT)
30. Mr. Matthew Stumpf, The Asia Society
31. Mr. Anthony Walden, House Financial Services Committee
32. Ms. Maya Wedemeyer, Japan Center for International Exchange (USA)
33. Ms. Victoria Weaver, Office of Rep. Shelley Moore Capito (R-WV)
34. Mr. Shunji Yoshida, Toyota Motor North America
・ CFR/JCIE Roundtable “Political Leadership in Japan and US-Japan
Relations
Wednesday, September 26, 2012 at 12:30 PM Roundtable Meeting
Council on Foreign Relations
上記テーマのもとに22 名の参加者と斎藤 淳, 内田優香両氏が政治リーダー
シップの不在が日本の針路にいかなる影響を及ぼすのか、参議院改革の必要性、
政治リーダーと政策決定の関係、安倍新総裁は同じ失敗を繰り返さないか,右傾化
の問題等について議論が行われた。(参加者リスト略)
● (特活)ジャパンリターンプログラム 会長 松尾 新吾
日本語サミット 日本語から、人を育み、平和を育む。 12カ国12名
2012年“平和−絆でつなぐ地球−”日本語サミット(大分・東京)
大分日本語サミット 7月17日(火)別府国際コンベンションセンター
宮崎特別企画「世界の若者と語ろう!ふるさと神話サミットin 宮崎」
7月19日(木)シーガイアコンベンションセンター
東京日本語サミット 8月5日(日)日経ホール
「活動報告・記録集」作成費助成
助成金3団体 合計 635 万円
● 特別企画
公益財団法人 国際文化会館 理事長 明石 康
「ビジネスパーソンのための現代インド講座」
第1 回9 月5日 「世界の中の日印関係」
榊原 英資 財団法人インド経済研究所 理事長
第2 回9 月12 日「インド・ビジネスは−Acting is believing で!」
島田 卓 インド・ビジネス・センター代表取締役
第3 回9月19 日「インド式」民主主義のおもしろさ〜代表・対立・交渉・合意
竹中 千春 立教大学教授
第4 回9 月27 日「現代インドの社会問題」
藤井 毅 東京外国語大学大学院総合国際学研究所教授
第5 回10 月4 日「インド経済:その強みと今後を探る」
小島 眞 拓殖大学国際学部教授
第6 回10 月10 日「文化の差から探るインド式ビジネス」
ジャグモハン・チャンドラニ
ジヤパンビジネスサービス有限会社代表取締役
第7 回10 月18 日「インドの可能性」
堀本 武功 京都大学大学院AA地域研究研究科特任教授
モデレーター:山田 剛 公益社団法人 日本経済研究センター主任研究員
近藤 正規 国際基督教大学教養学部上級准教授
公2 人材育成事業
アジアNGO リーダー塾(第4期)
― 21 世紀のアジア社会をデザインし、変革を起すNGO 起業家の発掘と支援 ―
今年度よりMRA ハウスと(特活)ACC21との共同事業として実施
● 運営委員 秋尾晃正 一般財団法人民際センター 理事長
広野良吉 成蹊大学 名誉教授
堀内光子 文京学院大学大学院 特別招聘教授
(前国際労働機関(ILO)駐日代表)
細川あつし エシカル・ビジネス・コンサルタント
毛原清 財団法人MRA ハウス 理事
伊藤道雄 (特活)アジア・コミュニティ・センター21 代表理事
● 塾生 6名
井上友孝、加藤厚子、小出靖彦、都志侑希、三沢行弘、渡邊省吾
1)第1群カリキュラム(7月〜8月)
【第1回 】7月28 日(土) 14:00 −17:00(横浜市生活クラブ生協神奈川にて)
「21 世紀社会へ“市民セクター”をつくる」
横田克巳(生活クラブ生協神奈川 名誉顧問)
【第2 回】 8 月4 日(土) 14:00 −17:00 (ABK)
「21 世紀社会をデザインする―世界を変えるデザイン(ソーシャルイノベー
ションのためのデザイン)とは?―」
中村陽一(立教大学21 世紀社会デザイン研究科前委員長)
【第3 回】 8 月19 日(日) 14:00 −17:00 (ABK、吉岡氏の都合で日曜日に変更)
「国際交流から東日本大震災被災者支援まで:平和な世界をめざして」
吉岡達也(ピースボート 共同代表)
【第4 回 】8 月20 日(土) 14:00 −17:00 (ABK)
「国境を超える市民活動の歴史:市民セクターの広がりと共に」
伊藤道雄(ACC21 代表理事)
2)第2 群カリキュラム(8 月末〜12 月)
<海外研修>
◆オリエンテーション:8 月25 日
【第5 回】 8 月20 日(土) 11:00 - 16:30 (ABK)
<午前>「タイにおける開発の持続可能性と民主化」
野田真里(中部大学国際関係学部 准教授)
<午後>「SVA の国際協力活動、そしてタイにおけるこれまでの事業の展開」
中村亜紀(シャンティ国際ボランティア会 海外事業課長)
◆海外研修の実施:タイ: 9 月2 日〜11 日
アジアの現場を体感し、現地NGO リーダーたちとの対話を目的に、塾生た
ちは2012 年9 月2 日〜9 日の1 週間、タイとラオスを訪問した。
塾生5 名、運営委員1 名、事務局員1 名、通訳1 名の総勢8 名のグループで、
まずバンコクにおいて、日本の代表的NGO であるシャンティ国際ボランティ
ア会(SVA)のアジア地域事務所を訪問。そして同会の現地法人シーカー・ア
ジア財団が支援する近隣のスラムの幼稚園を訪問。その後、再び事務所に戻り、
SVA の誕生から現在までの発展経緯、東南アジア3 カ国での活動状況について
学ぶ。昼食後、スラムの天使と言われたドゥアン・プラティープ財団の創設者
プラティープ事務局長を財団に訪ね、活動紹介を受け自由な意見交換。
2 日目は、タイの家族計画に多大な貢献をし、現在は多国籍企業等の誘致に
より農村の経済社会開発と雇用創出に大きな成果を挙げている人口・開発協会
(PDA)を訪問。午後は、2 グループに分かれた塾生が、タイ政府労働省とチュ
ラロンコン大学をそれぞれ訪問し、所属チームのテーマで学習。3 日目は、
30 年近い歴史を持つタイ・ボランティアサービスセンター(TVS)を訪問し、
タイ青年のボランティア育成事業と、メコン川流域の国々(ラオス、ミャンマ
ー、ベトナム、カンボジア、中国)のボランティアたちとの域内協力について
学ぶ。午後は、日本のNGO が生み出し、現地で大きく成長した教育開発財団
(EDF)を訪問し、マネジメントや募金について学ぶ。
さらに、3 日目の夜には夜行列車でEDF の活動地、東北タイのウドンタニを
訪問。農村での民泊と早朝の托鉢僧へのお布施を体験するとともに、EDF が
援助する中学校を視察、生徒や教員と交流。さらに地域の寺院を訪問し、仏僧
や村長さんと交流の機会を持つ。そして日帰りでEDF が支援するラオスの小
学校を訪問し、校長先生や教員と交流。塾生は2 日間の訪問でタイの地方とラ
オスでの教育事情について学んだ。
バンコクに戻った6 日目は、反省会を開き、塾生各自が習得した内容について
交換した。
◆海外研修の振り返り会合:9 月15 日
帰国後、塾生はABK 会館で会合を開き、海外研修の振り返りと、報告書作成の
ための打ち合わせを行った。
< 国内研修 (10 月〜12 月)>
10 月から始まる国内自己研修に備え、9 月24 日 (月) の夜(19:00 - 20:30)
にオリエンテーションを行った。塾生たちは予め用意した自己研修計画案と経費
見積もり案を提出し、運営委員がアドバイスを行った。一部の塾生は、計画の見
直しが求められた。本研修期間中、塾生の要請に応じて運営委員が助言と指導を
行った。国内研修の間に以下のいくつかのセミナーも実施異した。
◆塾生自主セミナーの実施:10 月16 日
塾生から、組織を立ち上げるにあたっての法人形態の種類とそれぞれのメリ
ット・デメリットを学びたい、という希望が多かったため、公益法人協会の専
務理事、鈴木勝治氏に講師となって頂き、説明を受けた。塾生たちは、活発な
質問を行い、理解を深めた。
◆グローバル・フェスタJAPAN への参加:10 月1,2日
塾生は国内研修の一環として、グローバル・フェスタJAPAN(10 月1 日(土)
〜2 日(日)、都内日比谷公園にて)などのイベントにも参加し、多種多様な
NGO/NPO の存在を学んだ。
◆特別講座への参加:10 月27 日
10 月27 日(土)の午後に「渋沢栄一の世界 ― 近代的リーダーシップの原
点」をテーマに渋沢雅英氏(渋沢栄一記念財団 理事長)による特別講座を開催
した。会場は、渋沢史料館(都内北区西ヶ原)。渋沢栄一のひ孫にあたる渋沢雅
英理事長から、実業の世界を通して明治開国から日本を近代国家に導いた渋沢
栄一の基本的理念、民間人による社会活動におけるリーダーシップについて講
義を受けた。
◆補講(伊藤運営委員による講座):11 月17 日
伊藤運営委員の講座は8 月20 日に実施されたが、そのときは他の講座の内
容を含めた質疑応答・意見交換を中心としたこともあり、伊藤自身の講義が十
分できなかった。そのため、この日に補講として実施された。日本における
NGO 活動の始まりと発展、市民という概念、そして日本のNGO が抱える課題と
展望などについての概論が話され、塾生たちはNGO の歴史と全体像を知ることが
できた。また、この日に9 月のタイ研修報告書準備の打ち合わせも行われた。
◆塾生による自主セミナー(加藤塾生による講座):12 月3 日
加藤塾生が自分のNGO 構想のテーマである「コーチング」を実践し、塾生
たちに「コーチングによるリーダーシップ育成セミナー」と題してプレゼンテ
ーションを行った。塾生たちはアクティビティに参加し、真のリーダーの資質
を探った。加藤塾生によると、リーダーの資質とは、スタッフの声に批判精神
なく耳を傾け、共感し、わざとらしくなく心から励まし、その人の持つ力を十
分発揮させてやることができるコミュニケーション能力を持つことという結論
だった。
3)第3 群カリキュラム(2013 年1 月〜2 月)
第3 群は、第2 群で深めた問題意識に取り組むための、事業化または組織化する
うえで必要な実践的講座シリーズである。講座で扱ったテーマは、組織作りと資金
の開拓、組織管理、ボランティア・マネジメント等で、講師としては起業の実績を
持つNGO リーダーを招いた。また、できるだけ相手先団体を訪問する機会を設け、
塾生たちが各団体の実際の活動の様子を知る機会を提供した。
【第7 回 】1 月12 日(土)14:00 −17:00
「ソーシャルビジネスから学ぶ:NGO 立ち上げのヒント」
細川あつし(エシカル・ビジネス・コンサルタント)
【第8 回】 1 月19 日(土) 14:00 −17:00
「事業の立ち上げと資金づくり:ハンガー・フリー・ワールドの経験から」
渡邉清孝(ハンガー・フリー・ワールド事務局長)
【第9 回】 2 月16 日(土)14:00 −17:00
「実践版!NGO 組織の立ち上げとボランティア・マネジメント」
近田真知子 (地球市民ACT かながわ 代表)
【第10 回】 3 月2 日(土)14:00 −17:00
「組織の立ち上げと定款づくり」
関口宏聡((特活) シーズ・市民活動を支える制度をつくる会代表理事)
塾生たちは毎回、講座で学んだことを「振り返りノート」として各自記録し、1 週間
以内に提出した。風邪や仕事の都合などで時折提出が遅れる場合もあったが、塾生
たちはほぼ全員が提出物を遅滞なく提出した。
■成果発表会(2013 年3 月16 日)
第4 期成果発表会は以下のようなプログラムで開催された。
日時:2013 年3 月16 日(土)14:00〜17:00
会場:アジア文化会館101 号室
まず第1 部では、事業企画の発表として、井上塾生による、タイ式マッサージを
通じてアジアの貧困女性たちの所得創出を図る事業と、三沢塾生による、スリラン
カへのエコツアーを通じて環境保全や雇用機会の向上を図る事業とが発表された。
いずれも会場の関心を惹き、質疑応答も充実したものとなった。
次に、まだ事業企画という段階には至っていない構想として、小出塾生から、独
自に開発した高糖度のホウレンソウの栽培技術を使って国際協力を推進したい、と
いう発表があった。そして収穫したばかりのホウレンソウの試食タイムがあり、会
場ではあちこちから、感動の声があがっていた。ただし、この研究はまだ開発途中
であり、詳細は公表したくない、とのことであったため、ホームページでは本人の
要望に基づき、「ほうれん草」と言わずに「緑黄色野菜」としてある。
続く第2 部では元ILO 駐日代表の堀内先生(文京学院大学大学院教授)による
「アジアの未来とNGO の可能性」というテーマでの講演があり、NGO に期待される
役割は「先見性、機動性、連帯」「人々のエンパワーメント」そして「アドボカシー」
の3 つであり、NGO は社会変革の推進力となるべき、と力説され、会場からは活発な
質問とコメントが寄せられた。
<修了証の授与>
公開発表終了後にはアジアNGO リーダー塾運営委員代表の伊藤道雄より6 人の塾生
全員に修了証が手渡された。
助成事業
● 国際文化会館 理事長(塾長)明石 康
新渡戸国際塾第五期 塾生14名(男性6名、女性8名)
目的: 国際社会における日本ならびに日本人の存在感が希薄になっている現状
に鑑み、国内外の国際的な現場で活躍できる若手リーダーの育成事業。
異なる文化や価値観が共存する、平和で豊かな社会を実現するために、
私たちはどのような貢献ができるのか。「新渡戸国際塾」は、次代を担う
若手実務者を対象に、講師と塾生が問題意識を共有し、さまざまな問題の
理解と解決にあたるために必要な「知力」、「実践力」と「応用力」を養
うことを目的としている。
講座13 回開催(講師:隈研吾、市村次夫、猪木武徳、渡辺靖、渋沢雅英
キャッシ−松井、中村俊裕、船橋晴雄、畠山重篤、渡辺靖)
第1 回 6 月16 日(土)講師:明石康
テーマ:真に求められる国際的な人材の要件とは(公開講演)
第2回 6 月23 日(土)「四期生によるオリエンテーション」
第3回7月7日(土)〜8日(日)小布施スタディツアー研修
第4回 7 月21 日(土)「デモクラシーをどう擁護するか」
第5回 8 月4 日(土)〜5 日(日)合宿研修(マホロバ マインズ三浦)
テーマ:「巨視的な視点で考える2030 年の世界」
第6回 8 月25 日(土)「ウーマノミクス:ダイバーシティの力」
第 7回 9 月6 日(土)「Shibusawa Eiichi and His World」
(英語による講義 渋沢史料館)
第8 回 9 月22 日(土)塾生11 名と在京外国人11 名(Inter-University
Center for Japanese Language Studies)とのディスカッション
第9 回 10 月6 日(土)「途上国支援いう仕事」
第10回 10 月21 日(土)第一期〜第四期生を含めた日本のあり方「塾義」
@ 安心かついきいきと生きる日本の創造について
A 創造的日本
B 日本がどうすれば国際社会でリーダーシップをとっていけるか
第11 回 11 月3 日(土)「日本長寿企業の国際性」
第12 回 11 月17 日(土)『海のことは森に聞け』〜ことの本質に迫るには
第13 回 12 月1 日(土)修了式
・特別セミナー 6 月23 日(土)6 月27 日(水)7 月4 日(水)
コミュニケーション養成講座「国際コミュニケーションへの道」
ジョセフ・ショールズ(NPO 法人 異文化教育研究所代表)
● 日本国際交流センター 理事長 渋沢健
第五期麻布田中塾 「日本外交の再設計」塾頭 田中均 塾生15 名
事業の概要:本麻布田中塾では、日本外交の再設計に焦点をあて、議論を展
開し、第四回目の講義では特別講師を迎え、16名の若手実務者を対象に研究
会を開催した。また、能動的外交の実践者ということで、参加者には、外務省
や経済産業省の若手官僚、国際関係研究者、国際業務に携わる企業関係者、
メディア関係者や政党関係者と多彩な顔ぶれが集まり、それぞれの立場から
活発な議論が展開された。開講中にアルジェリアのテロ事件で日本人の犠牲者
が出るという悲惨な事件が発生したが、最終回には一つのケースとして、参加
者の所属組織がこのような事態に平時からどのような危機管理体制を敷いてい
るか、などのそれぞれの立場からの発言があるなど、まさに、日ごろの理論と
現実の能動的外交の接点を検討するなど、意義深い議論が行われた。
第 1 回 10 月5 日(金)国際関係の構造変化
第 2 回 10 月19 日(金)外交安保体制
第 3 回 11 月16 日(金)安全保障政策
第 4 回 11 月30 日(金)経済連携政策
【特別講師】 林 禎二 外務省経済局経済連携課長
第 5 回 12 月21 日(金)日米関係再構築
第 6 回 1月25 日(金)日中関係の再構築
第 7 回 2月8 日 (金) 朝鮮半島問題
第 8 回 2月22 日(金)日本を取り巻くリスクと戦略
助成金2団体 合計 490 万円
公3 公正・自由な民間公益活動の振興事業
助成事業
●(公益財団法人)日本国際交流センター 理事長 渋沢健
東日本大震災の復興支援に関する海外・国内間の復興支援資金のインターミディ
アリー・マッチング
東日本大震災に対して、前例を見ない規模の国際社会からの支援が寄せられ
る一方、被災地の実情やニーズの情報が少なく、また日本の団体などに直接資
金支援を行う仕組みが十分でないことから、海外で大規模な募金活動で集めら
れた心ある資金が、行く先を見つけられず、米国では数百万ドルの寄附金が眠
っていると推定されている。加えて9.11 以降テロ対策のため、海外送金の要
件が厳しくなり、被災地の非営利団体の多くが、手続き上の書面を用意するこ
とが困難になっている。
こうした状況に対して、現地を訪問し、現地NPOなどとの信頼関係・ネット
ワークを築き、刻々変化するニーズに海外からの支援の申し出を適切に繋ぐイ
ンターミディアリーとしての質の高い活動を実施するプロジェクトを実施した。
・被災地訪問6回 緊急支援6団体、中長期の復興支援9団体
ベインキャピタル基金、Ralph Lauren プロジェクト、メットライフアリコ
●(公益財団法人)公益法人協会 理事長 太田達男
1)公益法人制度改革ー小規模法人法制のあり方に関する調査研究
公益法人制度改革3 法中、一般法人及び公益法人の規律の基礎をなすのは、一般
法人法であるが、同法は、法人の設立、機関の設置・運営その他について過剰な
までに詳細に規定しており、その条文数は344 条に及ぶ。のみならず、複雑、
難解で、従来の公益法人の中で多数を占める小規模法人にとっては明らかに不適当
である。これに鑑み、本調査研究においては、小規模法人向けの器を研究するプロ
ジェクトへの支援
研究会 11 回(WG会を含む)
委員 堀田力(座長)、能見善久、小幡純子、佐久間毅、藤井敦史、田島誠一、
中島智人、濱口博史、江田寛、片山正夫、田中皓、西山雄治、太田達男、
鈴木勝治
●(認定NPO法人)女子教育奨励会 理事長 木全 ミツ
“女性の活力を社会の活力に” 基本テーマで、女性リーダーの育成、東日本大震災
復興という国家的大事業への支援協力セミナー、研究会を開催し、ワークライフ
バランス(WLB)の発信と推進により、アンバランスな日本の現状を変革して
いく活動支援。
・アジア女子大学連携プロジェクト
2012 年7 月JKSK 奨学生5 名(バングラデシュ、スリランカ、ネパール、
中国、ベトナム)を日本に招聘し、JKSK-WE 基金活動支援フレンドリー企業
(東芝、電通、イオン、パナソ、コスモ、ピーアール、たちばな出版、FIAT)
の協力のもと、1ケ月にわたるインターンシップ研修を実施した。
・東日本大震災復興プロジェクト(結結プロジェクト、車座活動ほか)
石巻市3回(現地リーダー28 名、首都圏から25 名参加)
第4 回 南三陸市&大崎市(現地リーダー37 名、首都圏から28 名)
東京新聞とJKSK のコラボによる東北復興日記連載
● グローバル地域活性化研究会 代表 毛受 敏浩
アメリカ発の地域活性化「スモールマート革命」翻訳・出版
助成金4 団体 340 万円
【特別寄附】(社)国際IC日本協会 会長 矢野 弘典
@) 月額40万円の助成を行った。
A) 学校訪問プログラム
2012 年9 月‐11 月 インド、韓国、ケニア、日本から各1名
1) 10 月2 日 福島大学の学生と交流(初)
2) 10 月5 日 国際基督教大学ロータリー平和センター留学生と交流
3) 10 月5 日〜12 日 静岡県富士市の小学校、中学校、高校、特別支援学校
各1校訪問
4) 10 月15 日〜19 日 小田原市の小学校10 校を訪問
5) 10 月24 日〜26 日 北九州市の小学校2 校、中学校、特別支援学校各1校
訪問
6) 10 月29 日〜30 日 福岡市の香蘭女子短大、中村学園大学、お茶の水医療福祉
専門学校を訪問
7) 10 月31 日 佐賀の西九州大学を訪問(初)
8) 11 月2 日 広島市、なぎさ公園小学校訪問(初)
9) 11 月5 日 岐阜、恵那市立大井第二小学校訪問(初)
10)11 月8 日〜9 日 杉並区立沓掛小学校訪問(両日)
11)11 月13 日 横浜桐蔭大学訪問
12)11 月14 日 つくば市上郷小学校訪問(つくばインターナショナル・スクー
ル訪問)
13)11 月22 日 太田区立道塚小学校訪問(初)
計32 校を訪問、他にICセミナーへの参加、市長・教育長への表敬訪問、
青年たちとの交流会に参加
B)IC研修生招聘プログラム
韓国(Mrs.Jung Jisun)、オーストラリア(MR.James Codiner)
8 月から9月 第18 回アジア太平洋青年会議に参加
C)第18回アジア太平洋青年会議(APYC)
・1990 年から各国が順番に開催し、日本での開催は1990 年に続いて2回目。
参加者は海外から36名、日本58名。参加国は14 ケ国
・8月22 日(水)〜29 日(水)
・人材開発センター富士研修所、国立オリンピック記念青少年センター
・テーマ:「絆」
・(NPO法人)コモン・ビート参加協力
● 以下の団体等に賛助・協力
団体名・代表者 内 容
1 アルカンシェール美術財団 法人賛助会員
理事長 原 俊夫
2 三極委員会(日米欧委員会) 賛助会費
委員長 小林 陽太郎
3 日本国際交流センター 国際交流活動に対する助成(賛助金)
理事長 渋沢 健
・その他会員団体等
日印協会、国際文化会館、公益法人協会、尾崎行雄記念財団、
国際協力NGOセンター、箱根学生音楽祭
合計 323 万円
§ 渋沢敬三記念基金
1) (特活)アチック研究センター 理事長 服部 勉
微小生物の動態に関する基礎的研究に対して助成した。
微生物のインターネット動画処理並びに英文作成等ほか
@) 細菌エココレクション遺伝子解析事業
東北大学、筑波大学、佐賀大学、茨木大学ほか
A) 自然環境下における微生物動態追跡事業ほか
法政大学、AL ミュウゼアム
B)低栄養細菌群のハイブリ・細胞成分等解析
C) 普及・啓発事業・管理費その他
筑波大学、岡山大学他の研究機関
2) 渋沢敬三没後50 年実行委員会 委員長 由井 常彦
・9月15日(土)渋沢史料館
渋沢敬三記念事業シンポジウム
「戦時戦後史の立会人」渋沢敬三
開会挨拶 渋沢雅英
第1 部講演「渋沢敬三の人物と思想−学生時代と思想形成」
由井常彦(明治大学名誉教授)
第2部 シンポジウム「戦時戦後史の立会人 渋沢敬三」
報告 経済人としての渋沢敬三 武田晴人(東京大学教授)
コメント 金融史の視点から 伊藤正直(東京大学教授)
コメント 財政史の視点から 浅井良夫(成蹊大学教授)
参加者約60 名 シンポジウムの記録は、当日、Ustream によるインター
ネット中継が行われ、http://www.ustream.tv/channel/shibusawakeizo
で現在も配信されており、視聴可能。
@) 実行委員会による研究会の開催(1 回)及び事務局
7 月19 日(木) 於:渋沢史料館
A) 由井常彦(文京学院大学教授)
渋沢敬三の生涯とその周辺
B) 青木睦(国文学研究資料館 准教授)
日本実業史博物館のデータベース化
C) 武田晴人(東京大学大学院経済学研究科 教授)
実業家・財界人としての渋沢敬三の研究
D) 佐藤健二(東京大学大学院人文社会系研究科 教授)
渋沢敬三の「実業」「実学」思想の研究
Y)近藤雅樹(国立民族学博物館 教授)
渋沢敬三没後50 周年記念特別展運営
Z) 佐野賢治(神奈川大学経済学部教授・日本常民文化研究所長)
国際シンポジウム「渋沢敬三の資料学」に向けての調査
G) 小出いずみ(渋沢栄一記念財団)
渋沢敬三 年譜プロジェクト
渋沢敬三著作集全5 巻デジタル化
渋沢敬三アーカイブ発信サービス開発
祭魚洞文庫目録データベース化
H)井上潤(渋沢栄一記念財団)
渋沢敬三 目録化プロジェクト
渋沢敬三アルバム資料のデジタル化
I) 木村昌人(渋沢栄一記念財団)
合計 2,005 万円
§外国訪問
11 月 毛原理事 タイ、ミャンマー訪問
V 新公益法人制度への対応
平成25年4月1日の一般財団移行を目指して準備を進めた。9月12日に電子申請、
11月から1月末にかけて書類審査、この間担当官の交代などがあったが、2月下旬に
内閣府ホームページに答申掲載(内示)があり、3月21日に認可書が交付された。
庶 務 事 項
1. 役員等に関する事項(平成25 年3 月31 日現在)
理 事 6名
監 事 1名
評 議 員 21名
代表理事 渋 沢 雅 英
専務理事 佐 藤 孝 義
理 事 相 馬 豊 胤 原 俊 夫 毛 原 清
高 橋 正 美
監 事 塚 田 宣 文
評 議 員 二 宮 秀 夫 清 水 紘 司 佐 藤 淳
安 藤 篤 好 伊 藤 道 雄 中 野 隆 雄
ドン・メイビン ケン・フジオカ 工 藤 巌
田 中 掃 六 高 橋 信 幸 池 田 百合子
大 野 美 之 奥 村 康 治 鎌 田 あつ子
清 水 敏 生 波多野 三 郎 山 岸 起一郎
山 本 春 樹 米 山 正 博 木 本 長
2. 役員会等に関する事項
理事会 (1)平成24年5月25日(木)
第1号議案 一般財団法人移行に関する件
1)移行後の最初の評議員候補者選任の件
2) 新定款(案) に関する件
第2 号議案 海外出張旅費等規程( 案)及び海外滞在旅費等規程(案)
承認の件
その他1 本部建物等の定期借家契約の再契約について
(2)平成24年6月15日(金)
第1 号議案 平成23年度事業報告書(案)承認の件
第2 号議案 平成23年度収支決算(案)承認の件
第3 号議案 一般財団法人移行に関する件
1)新定款(案)承認の件
2)移行後の最初の評議員候補者について
3) 追加議案 移行後の新体制について
その他議案 本部建物等の定期借家契約の再契約について
(3)平成24年8月7日(水)
第1 号議案 一般財団法人認可申請に関する件
1)認可申請書(案)承認の件
2)定款の変更(案)(一般財団法人MRAハウス定款
附則) 承認の件
その他の議案 報告3 件
(4)平成24年11月13日(火)
第1号議案 平成24年度上半期事業経過報告の件
第2号議案 一般財団法人認可申請に関する件
1) 新定款(案)一部修正 承認の件
2) 認可申請書(案) 一部修正 承認の件
3) 移行認可申請 経過報告
第3 号議案 平成24年度追加助成の件
(5)平成25年2月20日(水)
第1号議案 移行認可申請の経過報告及び一般財団への移行手続きに
関する件
第2号議案 平成25年度事業計画・予算に関する件
(6)平成25年3月23日(土)
第1号議案 平成25年度事業計画・予算書(案)承認の件
第2号議案 一般財団への移行手続きに関する件
評議員会
(1)平成24年6月9日(土)
< 諮問事項>
第1 号議案 平成23年度事業報告(案)に関する件
第2 号議案 平成23年度収支決算書(案)に関する件
< 審議事項>
第1 号議案 一般財団法人移行に関する件
1 ) 移行後の最初の評議員候補者承認の件
2 ) 新定款(案)に関する件
(2)平成24年8月25日(土)
< 決議事項>
第1 号議案 定款変更案承認の件
第2 号議案 移行認可申請書承認の件
第3 号議案 一般財団法人設立登記日現在の理事及び監事選任の件
決議1 財団法人MRAハウス 理事候補者1名
決議2 一般財団法人MRAハウス設立登記日現在の理事及び
監事の選任の件
<報告事項>
第1 号議案 移行後の最初の評議員選定の件
(3)臨時評議員会(平成24 年11 月27 日 評議員の決定書)
第1 号議案 「定款の一部変更案」 承認の件
第2 号議案 「移行認可申請書」一部修正 承認の件
(4)平成25年3月23日(土)
<報告事項> 移行認可申請の経過報告及び一般財団への移行手続きに
関する件
<諮問事項> 第1号議案 平成25年度事業計画(案)及び予算(案)に関
する件
3. 認可に関する事項
・平成25年3月21日 内閣総理大臣 安倍晋三 一般財団法人移行認可
(平成25年4月1日 一般財団法人MRAハウス 移行設立登記)
4.主な契約
(1)監査契約 和田公認会計士 平成24年10月2日
5.移行委員会・審査委員会等
移行委員会 5月14日
審査委員会 5月14日
7月25日
9月25日
2月 7日
以上
〒106-0047
東京都港区南麻布4−9−17
TEL 03-3445-5111