LIOJ 35th Anniversary
LIOJ Activities (活動紹介)

Over the years, LIOJ has offered a variety of programs, changing with the times to meet new needs and demands. LIOJ activities have involved students, participants, and colleagues locally, nationally, and internationally. The following is a list of LIOJ's main programs today.

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1968年の発足当初は、海外留学を希望する学生を対象に、短期間で効果的な英語教育を提供する事を目的として、マキノ大学の学生を中心に、アメリカやカナダから若者を招き、数週間から数ヶ月の宿泊付きのコースを運営したが、やがて企業人や英語教師からも同様のプログラムへの要望が大きくなったため、ローランド・ハーカー校長夫妻を中心として、語学教育の専門的訓練を受けた教員(アメリカ人、イギリス人、オーストラリア人等)を招聘し、より高度で効果的な語学教育を指向することとなった。

昭和43年(1968)に開始した16週間の英語特訓課程を始めとし、翌44年(1969)には、英語教育者のための夏期ワークショップを開始した。昭和45年(1970)には、対象を企業人に特定した1ヶ月の宿泊を伴う特訓コースを開始したが、当時は日本企業の海外進出が本格化し始めた時期であったこともあり、多くの企業から参加希望者が殺到し、毎月多数のキャンセル待ちがでるなど、非常な盛況をみせた。その他には地域住民を対象とした通学コース(昭和46年(1971))、大学・短大生のための英語合宿3週間コース(昭和53年(1978))、小田原市(昭和63年(1988))を始め、その後は松田町、箱根町など、近隣の市町村の公立小中学校における国際理解教育をテーマとしたティームティーチングプログラム、高校生を対象とした合宿プログラム(平成4年(1992))、日本とタイ国の英語教師がパートナーとなり、双方の国で英語によるティームティーチングを行う日本・タイ国ティームティーチング交換プログラム(平成5年(1993))など、独自の視点に立ったユニークなプログラムを提供する他、学術刊行物の出版も手がけてきた。こうした活動を支えてきた、今までに招聘した教員の出身国はアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、アイルランドなど英語を母国語とする国ばかりでなく、中国、韓国、フィリピン、ドイツ、ハンガリーなどバラエティーに富んでおり、招聘人数は延べ339名となる。LIOJ専任講師ばかりでなく、英語教育者のためのサマーワークショップには世界各国からの著名な言語学者、英語教育のプロフェッショナルと称される面々が多数特別講師として参加しており、こうした人々の提供する新しいアイデアと質の高いカリキュラムは日本の語学教育の発展・向上及び国際交流に寄与してきた。

プログラム関連の写真はこちらより御覧頂けます。


International Summer Workshop for Teachers of English
(英語教育者のためのサマーワークショップ)

The International Summer Workshop at LIOJ has been an annual event at LIOJ since 1969. The year 2003 marks the 35th Summer Workshop, making it one of the oldest ongoing teacher training conferences in Japan. More than 4,000 participants have attended LIOJ Workshops over the years. The Workshop is suitable for a variety of participants, including elementary, junior high, and senior high school English teachers, college or university lecturers, language school instructors, and education students.


昭和44年、南カリフォルニア大学のDr. Sumako Kimizukaの協力により、日本の英語教育者に最新の理論とテクニックを紹介し、生きた英語を習得する機会を与えることを目的に、毎年夏休みの期間中に35年にわたり実施しているプログラムである。日本全国から、延べ4,000名以上の英語教育者が参加し、多大な成果を納め、英語教育界からも高い評価を得ている。当財団理事の西山千氏をはじめ、国広正雄氏、小松達也氏、小林薫氏、和田稔氏、吉田研作氏、Alan Maley氏、Penny Ur氏、Carolyn Graham氏など、多数の英語教育界を代表する講演者を招聘してきた。また、参加者自身の英語力向上を図るために、講義はもちろん期間中の生活全てを英語で行うTotal Immersion方式を採用し、そのスタイルは開講当初から変わらず現在まで受け継がれている。さらに財団として昭和48年(1973)より海外奨学生を積極的に招聘し、ワークショップ期間中だけでも計164名のアジアの国々の英語教師に英語を学ぶ機会を与え、同時に、参加者へも欧米のみならず、アジア圏の異文化理解、国際交流の場を提供する事を目的としており、この点からも大きな成果を上げている。


Community Program
(通学制英会話コース)

In 1971, English courses for residents in the Odawara area were added to LIOJ's list of programs, and thousands of local residents have participated in our classes over the years.

We continue to offer classes and special events for children, junior and senior high school students, and adults. We follow a curriculum developed by our own teachers, and aim to provide highly stimulating and enjoyable lessons that satisfy our students' desire to learn English.


昭和46年(1971)より開講し、小田原市及びその近隣の方々を対象とした、英会話レッスンを行うコースである。幼児から大人まで幅広い年齢層の人々を対象としており、現在LIOJで実施している各種プログラムの中では中核を成すプログラムである。English Onlyの環境の下、様々な文化的背景を持った経験豊かな専任外国人教師達とのコミュニケーションを通し、生きた英語に触れ、また交流を通じて異なる文化への理解を深める一方、日本を再認識し、視野を広め国際感覚を養う事を目的としてきた。一般英語コースの他に、時には英語で学ぶスペイン語、フランス語などの他言語の講座や、母国の文化紹介のレクチャー、また、ドラマコースやエアロビクス、ソーシャルダンスコースなどを行うこともあり、英語をコミュニケーションの手段としてとらえるという基本方針の他は、柔軟な発想で時節の流行なども取り入れたユニークな内容を提供してきた。単に英会話の授業をするに留まらず、講師が地域行事へ積極的に参加したり、市民へ働きかけてタイ国東北部の小学生や難民の人々に古着のプレゼントをするなど、ボランティア活動にも取り組み、地域の人々との相互協力を基に、小田原に根ざした教育活動を行ってきた。近年では常時250人から300人の受講生が在籍している。


International Understanding Program
(国際理解教育プログラム)

Since 1988, LIOJ teachers have participated in "International Understanding" classes in local public schools (Odawara: 1988-1993, Matsuda: 1994-2001, Hakone: 2001-). Currently, LIOJ provides ALT visits to three junior high schools in Hakone town: Myojo Junior High School, Sengokuhara Junior High School, and Yumoto Junior High School. We provide ALT visits to five elementary schools in Hakone town: Hakone Elementary School, Miyagino Elementary School, Onsen Elementary School, Sengokuhara Elementary School, and Yumoto Elementary School. Since 1999, LIOJ has also provided a teacher for Shiroyama Kindergarten.


昭和63年(1988)より小田原市との間で発足したプログラムである。当時、様々な教育機関において「国際化」ならびに「国際社会と日本の役割」について理解を向上するための試みが成されており、全国の中学・高校の授業での外国人教師の必要性が盛んに叫ばれていた。その目的は、外国人及びその文化、考え方への認識を高めることであり、一般的には、ネイティブ・スピーカーによる英会話の授業を行う事でその目的が達成されるものと捉えられていた。実際の授業では日本人教師とのティームティーチングが不可欠であり、この分野では依然として未開発の部分が多く成果が顕著に現れるまでには至っていなかった。そこで、まず小田原市内の鴨宮中学校を実験校とし、国際理解と視野の拡大、学習指導要領の補足的なプログラムという位置付けではなく、しかし授業との連動も可能となるような実践的な会話能力を育成するためのカリキュラムの確立、また、訪問校の日本人英語教師ならびにLIOJ外国人講師のそれぞれの長所が、最大限反映され、教授法も含め互いの能力向上を図る事などをプログラムゴールとして開始した。その翌年以降他の4校においても同様にプログラムをたちあげ、平成5年(1993)まで実施した。平成6年(1994)から平成12年(2000)までは足柄上郡松田町の中学校2校においてプログラムを実施し、平成13年(2001)からは足柄下郡箱根町とのプログラムを実施し現在に至っている。箱根町のプログラムは当校として初めての試みとなる小学校におけるティームティーチングで、2002年度から小学校に導入された総合学習の一環としての国際理解教育に先駆けて前年より開始した。世界的に有名な観光都市である箱根町の小学校5校において、次世代を担う子供達を真の国際人として育成することを目的としている。世界の国々の文化・慣習・言葉を知るだけでなく、まず自分たちの住む地域を理解し、それを自信を持って伝えることが出来るようになる事にも重点を置いており、箱根という地ならではのユニークなカリキュラムを特長としている。中学校においても継続的なゴールを設けるべく、平成14年(2002)より、同町中学校3校において小田原市、松田町で培ったノウハウを基にティームティーチングを開始している。国際理解教育と英語学習のリンクという観点から今後モデルケースとなることを目指し、研究を重ねている。


Intensive Courses for Junior and Senior High School Students
(中 高校生短期集中英語合宿)

In 1992, LIOJ started an intensive residential program for high school students, and since then, more than 3,000 students from high schools in Kanagawa, Tokyo, and Aichi prefectures have participated in these programs.

The program is a three-day activity-based residential English course for entire classes or for individual students. Students are given opportunities to speak English in a variety of fun activities that motivate them for continued studies in English. LIOJ has also been successful in providing groups of students with functional pre-departure training for overseas trips to English-speaking countries.

This school year, LIOJ will run ten courses. We will host students from Fukagawa High School (Tokyo), Goryogadai High School (Hiratsuka), Hakusan High School (Yokohama), Jyonai High School (Odawara), Nagoya Otani High School (Nagoya), and Roka High School (Tokyo). In addition, LIOJ teachers will travel to Nagano to run three camps for Seiryo Junior & Senior High School (Tokyo).


平成4年(1992)に神奈川県立小田原城内高等学校に外国語コースが新設され、コースの教育内容に夏休みに英語オンリーを原則としたサマーキャンプを実施する事が盛込まれており、同校生徒を対象に実施したのが始まりである。平成5年(1993)には、都立深川高等学校が実施し、その後多くの学校が参加し現在に至っている。Total Immersionの環境の下、生きた英語の習得と国際理解の場を提供するという考え方を基本としている他は、英語科教員の意見を取り入れ、各校のニーズを尊重したオリジナリティのあるカリキュラム作りを行っている。深川高校の様に学校行事として全員参加の形式で取り入れている学校だけでなく、夏休みに希望者を募って行う学校など、実施形態もさまざまであり、平成7年(1995)から実施している東京女学館は、夏休みに実施する海外文化研修の事前準備をする事を目的としており、一般的なコミュニケーション能力の向上だけでなく、訪問地の地理や歴史、ホームステイ先での適切な振舞や、病気など緊急な場合に必要となる言葉などをカリキュラムに組み込んでいる。この講座の継続的な実施は学校長を始めとする各校の学校関係者のプログラムに対する深い理解によって成立するものであり、特に英語科教員の当校プログラムに対する信頼によって支えられてきた。各学校のニーズを捉え、単に外国人講師のいる環境と固定カリキュラムを提供するに留まらない姿勢を高く評価され、教師間のネットワークからの紹介もあり、参加校の枠が広がり現在に至っている。近年では単位制の高等学校が多く新設され、今年度(2003)より開校した、都立芦花高等学校が一期生を対象に実施する。今後単位制の学校との連携を広げるなど期待が高まっている。(以下、実施校記録)

神奈川県立城内高等学校(1992−1995、2001−)、都立深川高等学校(1993−)、東京女学館(1995−)、横浜隼人高等学校(1995)、神奈川県立有馬高等学校(1996−1998)、神奈川県立五領ヶ台高等学校(1997−1999、2001、2003)、都立八王子高陵高等学校(1997−2001)、都立小平高等学校(1997−2000)、青稜中学・高等学校(2001−:同校施設にて実施)、神奈川県立白山高等学校(2002−)、都立芦花高等学校(2003−)、名古屋大谷高等学校(2003)


Business Communication Program
(企業人向英語合宿講座)

LIOJ started its intensive residential business English program in 1970, and more than 6,000 business people have completed the program since then. Participants have included business people preparing for overseas posts or business trips, as well as those who deal with international customers and business associates here in Japan.

The program runs for two weeks, and targets skills such as giving presentations, using telephones, participating in meetings, and writing using business formats.

This school year, LIOJ will conduct two Business Communication Courses (May and February), with participants coming from Japanese and international companies from all over Japan.


LIOJ創設後、初めてのプログラムが大学生を対象とした宿泊コースである。英語というメディアを通じて、世界の平和と繁栄に具体的に貢献する人物を育成することを目的として開始したこのプログラムは、その後ビジネスマンや英語教師からも同様のプログラムへの要望が寄せられ、企業人向英語合宿講座の前身となる英語本課・特別課程という16週間の全寮制による集中講座に移行した。当時の日本にあっては、16週間もの長期に渡り外国人講師と起居を共にしながら英語を学ぶというスタイルは新しく、また大変効果的であるとの評価を得た。外国留学を控えての準備、または業務での必要性に迫られてといった、受講生の多種多様なニーズに応えるため、授業で取り上げられる内容は生活様式を学ぶ事から商業英語の習熟、一般知識の英語による復習など幅広く、最新のLL教室も備え、高度な教育を提供した。以後開講期間を短縮するなど、実施形態を変えながらもLIOJのメインプログラムとして平成6年(1994)3月まで継続して実施してきた。業務縮小化に伴いこの講座は終了となったが、利用企業からのリクエストを受け、平成7年度(1995)より2週間に形態を変え、年2〜3回の開講ながら現在に至っている。これまでに延べ6184名が受講している。(2003.5現在。主な利用企業一覧)


Thailand/Japan Team Teaching Exchange
(日/タイ ティームティーチング 交換プログラム)

Building on the success of the team teaching project with local junior high schools, LIOJ developed this program, in cooperation with Srinakharinwirot University in Bangkok, to give Japanese junior high school teachers and their Thai counterparts the opportunity to share knowledge, experience, and international understanding through two-week reciprocal school visits and homestays. The program is now on hold, but was previously run in August (in Thailand) and October (in Japan).


タイ国バンコクのシュリナカリンウィロット大学との提携により平成5年(1993)より開始したプログラムである。LIOJはティームティーチングの分野では既に1988年から開始した小田原市を始めとする近隣の中学校での経験をもとに研究を重ねていたが、それをもとに日本人とタイ人という共に英語を母国語としていないパートナーによるティームティーチングを行うというユニークなプログラムを構成した。互いの国でパートナーの勤務校を訪問し、英語を国際的な共通語として教師、生徒が使い、互いの母国語を教えたり文化紹介を行うなど、参加者双方が世界的な視野を持って、それぞれの文化の相違点や類似点を認識し、積極的に国際交流のモデルとなって生徒に示すことで、より自主的に国際理解の上で不可欠な異文化に対する対応力を身につける事、また英語という母国語でない言語を教えるという共通の立場から、お互いの国の教育現状について活発な情報交換を行う事などを目的としている。開始から平成11年(1999)までに日本、タイそれぞれ16名が参加している。


Publications (LIOJ出版物)

LIOJ published its first issue of its semi-annual journal, Cross Currents, in the summer of 1972, and its final issue in the winter of 1992. Over twenty years, the journal featured articles, bright ideas, and book reviews by LIOJ faculty and educators around the world. In total, thirty-seven issues of Cross Currents were published.

At LIOJ, there remain only two complete volume sets of the journal. But technology allows Cross Currents to live on, and the entire set has been included on this disk. To make the articles more accessible, we added complete volume, subject, and alphabetical indexes. We thank the editors of the tenth anniversary issue, Andy Blasky and Lori Brooks, for seeing to this after the first decade. Also, thanks to Stephen Shrader for indexing the last ten years and putting everything together for this project. This is a great record of information that we're happy to be able to include on this CD.

LIOJ has also published four books: Teaching English Pronunciation to Japanese Students (1974), Pronunciation 1 (1975), and Conversational Components (1975) study texts; and Perspectives on Secondary School EFL Education (1998), a collection of articles for junior and senior high teachers. We've included a copy of POSSEE, which was published in commemoration of LIOJ's 30th anniversary.

In addition, the reader will also find a few pages from LIOJ Workshop handbooks on this disk. These excerpts will give a quick idea of Workshop programs over the years.

Enjoy reading!


LIOJでは昭和47年(1972)のクロスカレンツの創刊を始めとし、英語教材、学術研究書等、語学教育や国際理解教育に関わる出版を手掛けて来た。教師自身が学び、研究活動を行うことを支援して来た成果として、教師個人の著作物も含めると、LIOJ関係者によってこれまでに非常に数多くのテキスト、学術書が出版されている。

-Cross Currents-
昭和47年(1972)創刊。以後平成4年(1992)の廃刊まで20年間に渡り、計37册のジャーナルを出版した。英語教育者及び異文化交流に携わる者を対象とした英文論文発表紙で、国内だけではなく、海外20ヶ国以上で愛読された。論文は、語学、特にESL/EFLに関する指導法や学習法、カリキュラム編成、教材開発、日本における語学教育の問題点、その他異文化コミュニケーション改善など広範囲な領域に渡ってとりあげられている。

-Perspectives on Secondary School EFL Education-
平成10年(1998)発行。30周年記念誌として14ヶ国の教育者からの39に及ぶ理論的または実践的な視点から述べられた英語教育に関する論文を1册にまとめた。主に中学校・高等学校の英語教育に焦点を当てた内容となっている。


出版年表
1972-1992 Cross Currents
1974 Teaching English Pronunciation to Japanese Students
1975 Pronunciation 1
1975 Conversational Components
1998 Perspectives on Secondary School EFL Education


Articles from Various Publications
(LIOJプログラムが取り上げられた記事)

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Newsletters(ニューズレター)
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  • International Summer Workshop for Teachers of English(英語教育者のためのサマーワークショップ)
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  • Community Program(通学制英会話コース)
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